ロサンゼルスはニューヨークに次ぐアメリカ第二の巨大都市。
展示会にはローカルビジネスはもちろんのこと、他州や国外からも出展者、バイヤー等来場者が集まる展示会が毎週のようにどこかで開催されています。
この街でプロモーションを行うということは、アメリカ全土のみならず世界に向けてそのブランドを発信するという事。
ブランドアピールの場として参加する展示会において、来場者に向けて企業価値、ブランド価値を最大限訴求することは非常に意義のある重要なことだと言えるでしょう。
そして、その価値を最大限にプロモートするために欠かせないのが出展先の選定。
日本よりも市場が細分化され、明確なターゲティングが求められるアメリカでは、自社ブランドのターゲットが来場する展示会を選ぶことができるかどうかが、訴求の大きなカギになると言えるでしょう。
今回はロサンゼルスを拠点に活動する私だからこそ、実際に身をもって経験したイベント情報をご紹介いたします。
(*当時と現在とは異なる情報もあると思います。参考としてご参照ください。)
LA Auto Show | ロサンゼルスオートショー
初開催はなんと1907年。以降、毎年ロサンゼルス・コンベンションセンターで開催される世界でも最大級の国際自動車展示会です。
各自動車メーカーがこの場で新たなコンセプトモデルを発表することも多く、業界関係者のみならず数多の車好きからも注目される巨大イベントです。
業界関係者はもちろんのこと一般入場も可能ですのでご興味がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
車好きではなくとも、世界でも指折りの大企業が手掛けるブースのデザインとプロモーションの迫力に必ず圧倒されるはずです。
2018年度ロサンゼルスオートショーの公式ウェブサイトはこちらより。チケットも大人$15~とお手頃です。
Anime Expo | アニメ・エキスポ
北米最大のアニメコンベンションで、LAオートショーと同じく年に一度ロサンゼルスコンベンションセンターで開催されています。
日本とアメリカ両国のアニメ企業と強いコネクションを築き上げているため、日本から著名ゲストも多数参加していて、その勢いは年々増すばかりです。
私も過去にブースプロデュースなどでお仕事をした際の記事を書いておりますので、ご興味のある方はそちらも参考になさってみてください。
また、2018年度参加時の様子は動画にまとめYouTubeにもアップしております。
日本のアニメカルチャーが異国アメリカの地でどれだけ根付き、人気を獲得しているのかが分かるイベントです。
一般入場料は毎年多少変動しますが、4 Day Passでおおよそ$70~80位です。
アニメ・エキスポの公式サイトによれば、2019年度は$80となっています。
Electronic Entertainment Expo | E3(イースリー)
こちらも有名ですのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
エレクトロニック エンターテイメント エキスポ。
通称E3(イースリー)と呼ばれている世界最大のコンピューターゲーム関連見本市です。
流通向けのBtoB展示会のため業界関係者関係者しか入場できませんが、任天堂をはじめとする日本のゲーム関連企業も多数参加していることから、この展示会への出展価値とその訴求効果を伺うことができます。
公式ウェブサイトに2018年度の様子がアップされていましたのでご興味がある方はご覧になってみてください。
Travel & Adventure Show | トラベル&アドベンチャーショー
各国の政府観光局や大手旅行会社、航空会社などが出展する旅行博です。
ロサンゼルス以外にもシカゴ、ボストン、ワシントンD.C.を含む全米各地で開催されています。
私も過去に日本への観光誘致を目的としたPRブースでのお手伝いをさせていただいた経験がございます。
当時はロングビーチコンベンションセンターでの開催でしたが、その時の様子はこちらの記事にて記載いたしております。
テクノロジーの進化により移動交通手段が日々快適に進化する現代ですので、海外から観光客を誘致するということは、その国の経済発展という視点から見ても至上命題のように感じます。
会場を歩けば、韓国、台湾をはじめ、マレーシアなどの東南アジア諸国など、アジアからも自国ブースに力を入れた出展の様子を見ることができます。
ロサンゼルス以外の都市でも開催されているのは他のイベントと少し異なる点かもしれません。
開催都市により出展者などは変わってくると思いますので、詳細は公式ウェブサイトにてご確認ください。
以上が Los Angeles Convention Center などの大型展示会会場で開催される大規模展示会の一例です。
ロサンゼルスでは大規模イベント以外にも、ホテルのボールルームや中規模展示会会場などで開催されているイベントが多数存在し、
むしろ大規模イベントに出展するよりも、そうした中小規模の展示会に的を絞り、出展リサーチをかけながら自社ブランドの成熟と認知拡大を図るというのも一つのマーケティング手段かもしれません。
先にも述べたとおり、マーケットが細分化され、それぞれの市場におけるターゲットが明確になっているアメリカでは、たとえ小規模な展示会であっても、長期的に戦略建てをすることで大きなリターンを見込めるケースがありますので、どこに向けて何をPRするかというプランが非常に重要になってくると感じます。
長期的戦略が必要になる点は大規模展示会への出展と異なる部分ではありますが、ここアメリカではマンパワーでは大企業に劣る小さなビジネスモデルであっても、効果的なマーケティングとPR活動で大きな成果が望めるチャンスは無限大です。
次回はそうした小規模~中規模の展示会やイベント情報をご紹介しようと思います。
(2018年10月2日 公開しました。『ロサンゼルスで開催される展示会 Vol.2』)
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